2008年11月15日

自費出版とは

自費出版とは、著者自身が出版にかかわる費用を負担して出版することです。
よくされる自費出版の具体例としては、絵本や詩集・句集、自分史、小説、ビジネスマニュアル書などが挙げられます。
自費出版にかかる費用は発行部数や装丁によってさまざまですが、数十万円〜数百万円ほどの費用がかかります。

自費出版のデメリットとしては、商業出版と違って、流通ルートや販売部数を確保するのが困難であることがあげられます。
ですから、自費出版した本を一般の書店で売る場合、販売経路を自力で確保する必要があります。
ただ、一般の書店のルートに乗せることが出来てもやはり他の商業出版の本と違い、取り扱われる部数はごくわずか、というケースがほとんどなのが現実です。
それよりも、自費出版した本は、趣味のサークルの会員に配ったり、自分が関わっているNPOや生協、法人組織などの団体で売るなどの手段を取った方がいいでしょう。
また、最近ではビジネスの際の名刺代わりに自費出版の著書を活用する起業家も増えてきました。
初対面のビジネス相手や取引先に自分の著書を見せることによって相手に「すごい」という印象を与えることができます。これは非常に大きなアドバンテージといえるでしょう。

そういった費用面や、流通面では、商業出版よりも劣ると思われがちですが、自費出版にしかないメリットもあります。

自費出版の一番のメリットは何といってもやはり、自由に内容を書けることでしょう。
出版社からお金をもらって書く場合は、出版社の意向を無視することはできません。ある程度、あなたの書きたい事を捻じ曲げなければならない場合もあります。
しかし、「自費出版」は、あなたに全ての決定権があります。自費出版は確かにある程度のお金がかかりますが、逆に言うと、お金さえ出せば自分の好きなことを何の制約も無く、自由に出版できます。
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自費出版の販売方法

個人出版形式の自費出版では、書店に置くサービスはオプション扱いになっている場合がほとんどです。
そういった形態の自費出版を望む人たちが出版する本は、趣味の作品集や、研究をまとめたものなどが多いようです。
サークルのあつまりの中で売ったり、親戚や地域の人たちに見てもらうなどの方法があります。
また、フリーマーケットなどのマーケットで販売するなどの方法もあります。
知り合いや、同じ趣味のひとに自分が伝えたい本を見て貰うことは、自費出版の醍醐味といえるでしょう。
また、最近流行りの販売方法としては、自分でホームページやブログを作成し、集まってきた人たちに宣伝する方法もあります。
インターネット上の掲示板などで宣伝するのもいいと思います。
書籍の価格は自由です。
ただ見てもらいたい、という気持ちから無料同然で配っているひともたくさんいます。

共同出版で、流通に乗せる契約を利用する場合は、それくらいの数の本屋に置いてもらえるのかは、業者次第です。
都内大手の書店や、全国チェーン書店に置くことが出来る業者から、ごく少数の中規模店舗にしか置けない業者もいます。
書店に置いてもらえると聞いて、全国規模だと期待していたが、地元の小さな本屋一か所にしか置いてもらえなかったことからトラブルに発展した例も少なくありません。
どのくらいの書店に置いてもらえるかは、出版業者の体力に大きく起因します。
どうしても書店に置くことを念頭に入れるのであれば、複数の業者に見積もりを取って、充分な比較検討を重ねることが必要です。
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自費出版のトラブル・詐欺

「本を作りたい」という願いをもった人に対して、良心的に事業を行うべき自費出版の出版社ですが、中にはそういった人の夢を食い物にしている悪徳業者も存在します。
人の夢と金銭が絡む問題ですから、出版社選びには、細心の注意を払わなければいけません。

自費出版のトラブルの例として、平成19年に起こった事件があります。
この事例は、趣味で短歌を詠んでいた80歳代の女性が、自費出版の出版社から自費出版を持ちかけられ、524万1000円を自費出版に必要な費用だと言われるがまま支払ってしまったというものです。
さらに他にも、自費出版のためと称してさまざまなイベントなどに勧誘されました。被害総額は1038万7500円に上ったそうです。

女性の親族が、貯金が減っていることに気づいて、業者に契約解除を求めましたが、業者はそれに応じず、クーリングオフも認めませんでした。

最終的には、業者が申立人に524万1000円全額を返還する内容で解決されましたが、高齢者を狙った詐欺は、かなり悪質です。

これはかなり悪質な例ですが、こういった晩年の夢を食い物にしようとする詐欺会社は残念ながら存在してしまいます。
自費出版に夢を抱かせるような誘い文句ばかりを並べて、現実を伝えずに暴利をむさぼるのです。

こういった強引な勧誘以外にも、コンテストをきっかけにした勧誘、不明確な金額など、トラブルが相次いでいます。

業者の説明不足で、自費出版に過度の期待を持たせてしまい、トラブルになるケースも多くあります。
「本は簡単に売れるものではない」ということを著者
も頭に置いておいてください。
素人の本が、書店に並んだからといっていきなりミリオンセラーになることなんてまずありえません。
そういった、自費出版への過度の期待をきちんと訂正してくれる出版社を選んでください。著者の感情に乗じて、契約を取ろうとしてくるような業者は要注意です。

さらにローンによる支払いを勧める出版社にも注意してください。
お金がない著者に、ローン契約での自費出版を勧める出版社があります。
何度も言いますが、自費出版は金銭的な利益が期待できません。それなのに「本が売れたら出版費用は賄える」などと言った甘い文句でローン契約を進めてくる業者もいます。
とくに、ローン払いですと、あとでトラブルが生じたり、出版社が倒産した場合もクレジット会社に支払義務が残ることになります。
借金までして出版を考えてはいけません。



他にも

・契約時に金額の内訳が不明瞭な場合がある
・約束どおりに本が仕上がらない
・契約の履行状況が確認できない

などのトラブルの解決策としては、

・複数の事業者から見積をとり、金額や契約内容を比較する
・契約内容が履行されているかどうか、早めに事業者に確認する
・最寄りの消費生活センターに相談する

といった策が挙げられます。
とにかく、契約前に契約書面をじっくり読んで、何が起きてもリスクの少なそうな業者を選ぶようにしましょう。
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オンデマンド出版について

オンデマンド出版を、自費出版と同じ意味で使っている人もいますが、「オンデマンド出版」とは、出版のひとつの技術的・販売方法の差異を示すものです。
オンデマンド出版の多くが、自費出版の生産に利用されていることは事実ですが、自費出版だけを指すものではありません。

インターネットの時代となり、書籍でも、電子本というものが普及するようになりました。
これは文字だけでなくイラストなども、スキャナーで読み取りデジタル信号化してをデジタル化し、一緒に電子本化します。
オンデマンド出版は、これを応用した自費出版の一つの形態です。

デジタル化した書籍を、注文があってからアナログとして印刷・製本して出版することが可能となっていますので、在庫の心配がなくなり、結果、費用が安くなるというメリットがあります。
また、現物が一冊でも残っていれば、そこからデジタル化が可能ですから、既に絶版になってしまった本や、古い本の復刻にも向いているという面でも、注目されています。
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原稿の書き方・作り方と原稿作成のツールについて

各自費出版業者によって、原稿の納品方法は様々ですが、ここで、納品の一例としてどんなパソコンソフトを使って原稿を作成したらいいのかを記載します。


【ビジネス書や小説など、文章主体の原稿の納品】

・ワープロソフトを使用する
「MS-Word」、「一太郎」などのワープロソフトで作成した文章を保存したレイアウト通りに印刷してくれる業者は多いです。
納品する際には、それぞれのワープロソフトのデフォルト形式で保存してください。
Wordなどは、一般的にもよく使われる文章作成ソフトですので、テンプレートを用意してくれる出版社もあります。


・テキストファイルを使用する
テキストファイルをそのままのレイアウトで印刷することは基本的にありません。
テキストファイルで送ったものを、業者がレイアウトして入稿してくれます。ですので、レイアウトに希望があるならば、細かく注文しましょう。
本文のレイアウトは有料オプションの場合も多いので、きちんと内容を調べてからお願いしましょう。


・Illustrator・Photoshopを使用する

IllustratorやPhotoshopを使用すると、よりデザイン性の高い作品に仕上がるでしょう。
デザインソフトで作成の場合は、EPSファイルで保存しての入稿などの指定がありますので、各業者の指示に従ってください。
また、Illustratorの場合は、トンボをつけることとフォントのアウトライン化を忘れないようにしましょう。
絵本・写真集の原稿も同じです。


・ページレイアウトソフトを使用する
InDesign、PageMaker、QuarkXpressなどのページレイアウトソフトでの納品を受け付けている業者も多数あります。
ページレイアウトソフトの場合はPDFファイルに変換し入稿などの指定がありますので、各業者の指示に従ってください。
絵本・写真集の原稿も同じです。

・手書き原稿を納品する

手書きで納品したい場合は、原稿用紙や、画用紙などに書いて、念のためにコピーを取ってから郵送するか、FAXで送ります。業者の指示に従ってください。
書き原稿で送ったものを、業者がレイアウトして入稿してくれます。ですので、レイアウトに希望があるならば、細かく注文しましょう。
本文のレイアウトは有料オプションの場合も多いので、きちんと内容を調べてからお願いしましょう。
絵本などの原稿も同じです。


・ブログやホームページURLから書籍化してもらう場合
ブログやホームページから本を制作する場合は、URLを伝えるだけで、ブログのテキストと画像をそのまま利用してくれる場合があります。
ブログやホームページからレイアウトする場合は、原稿はテキストデータと同じ扱いになりますので、有料オプションの場合も多いので、きちんと内容を調べてからお願いしましょう
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